戸建て住宅のプロトタイプ開発

AM6 戸建て

AM6 Detached House

郊外のニーズに鑑みて開発しているAM6の戸建てバージョン。戸建て新築だからこそできるアイデアを付加した。中間領域を創出するべく、インナーテラス空間をつくり、それが建物の外観を構成する。外壁の内側にスチールフレームを施し、日よけタープやつる性植物の誘引に利用することができる。

AM6戸建てバージョン インテリアパース
平面図。第一次取得者層が土地建物を合わせ、無理なく購入できるコスト感を担保するため、ベツダイ社のノウハウを融合したプランとなっている。土地建物に予算を使い切らず、インテリアやグリーンに予算を割くことができる仕組みとなっている。

多くの人が質の高い住まい環境を獲得する仕組み

住まいは開発者や専門家のあるべき論によってのみつくられるものではない。住まい手による創意工夫のための余白を残し、自分のライフスタイルの表現の場としてより活用されていくという、変容を受け入れやすいものであるべきではないか。そのためにはベースとなる器の購入のしやすさが仕組み化され、経済的に無理なく住まいを獲得することができるのが理想である。従って、クリエーターの発想によるコンセプトを広告とリンクさせ、より購入検討者が親しみやすい環境をつくり、建築家は設計のみならず住宅生産の事業視点、インテリアや、みどりへの造詣を深め、提案をしていくことが肝要となってくる。

これまでの住宅広告の手法から距離を置いた、スタイル提案を重要視した広告ツール。街の中にある閉塞感を持ったプライベートスペースが家であるというこれまでの概念から、街のなかでたゆたう、居心地良い自分のスペースが家だということを伝えようとしている。できるだけ開放的でありたいと願うなかで、環境、社会性のバランスの取れた落としどころはこうじゃないか、という感覚を購入検討者と共感してもらうためのもの。