環境共生型集合住宅のグリーンデザイン

セントラル白楽

Central Hakuraku

横浜市神奈川区白楽。戦後の闇市が発展したという駅から続く、活気あるアーケード商店街。一方、山手の篠原台は南傾斜の閑静な住宅地。本計画はそれらエリアの結節点に位置している。店舗+賃貸住宅の事業スキームのなかで、みどりを活用した環境配慮型の集合住宅をつくり、地域に溶け込み、継続的に賃貸価値を維持する企画にしていくことが求められた。商業店舗ファサードと住宅エントランスの間にはポット型の壁面緑化工法を採用。3階住宅階の人工地盤には、中庭型の屋上緑化及び上層階軒先部に植栽ますを設け、ロの字型平面、共用廊下の四周がみどりで覆われる計画としている。

店舗ファサードと住宅エントランスを隔ている壁面緑化には、ヘデラ及びワイヤープランツを採用。北側の採光条件下でも生育が良好でありライトグリーンの葉色が明るさを演出することをイメージしている。壁面緑化システムの対面の壁は館名板設置の壁を兼ねた意匠壁としている。住宅のエントランスアプローチ幅員を確保するため幅のある植栽帯でなくとも、みどりを多く感じられる外構空間を目指した。壁面内部にはハンギングプランターを内蔵、独立基礎とすることで土面を塀の足元に設け植栽が壁面から溢れ出るような意匠をつくり出した。

敷地面積 12,007.12 ㎡
建築面積 897.50 ㎡
延べ床面積 4,276.53 ㎡