Philosophy
「みどりの空間学」(学芸出版社2022)の出版を通して、多くのクリエーターのみどりの環境づくりに触れる機会を得ました。その立場は施主であったり設計者、コンサルタント、造園家とさまざまで、もはや古建築のようにアノニマスのものも含めて作者や過ごす人々の創意工夫によって溌剌とした迸る感性がみなぎる空間があり、そこかしこにこれからの建築デザインに必要な萌芽が感じられたのです。
この経験を通して、我々の持っているみどりのノウハウを自社内に閉じ込めるのではなく、多くのクリエーターとのコラボレーションを積極的に行なって可能性の拡充を図りたいと考えるに至りました。
ハードな素材で構成される建築は得てして硬くなりがちです。みどりの貫入によってその表情を和らげる。またはそもそもみどりありきの設計を行う。そうして立ち現れる建築は周囲の景観と小気味よく迎合し、新しい建築を引き立てるとともに馴染ませる。そういうデザインをみどりの空間工作所では提供していきたいと考えます。
Under Construction