駅ビル屋上庭園のランドスケープ

ラスカの杜

LUSCA NO MORI

商業施設に限らず、屋上空間の有効利用は難易度が高い。立地特性にも左右されるが、屋上空間は全般的に風が強く、日差しも強く乾燥気味であるため植物にとって過ごしやすい環境であるとはいえない。それは人も同様で、空調環境が整った売り場からわざわざ過ごしづらい空間に行く動機は見当たらない。このような課題を克服することや、これからの商業施設にあるべき屋上のあり方を探った。かつて海辺を意識したであろうレストランの意匠に相応しい、水面のような芝地と波止場と、浜辺のような構成をイメージ。暑い日差しを和らげ、過ごしやすさを演出するパーゴラ空間を形成した。緑量の担保、管理維持コストの軽減を目論み、アクアソイル工法による環境配慮型(貯水式、無潅水)屋上庭園を実現した。

施工床面積 111.75